事件の2時間前 容疑者に似た男の姿が防犯カメラに 長野駅方面へ向かう 計画的犯行か 防犯カメラで男の足取り追う【長野3人殺傷事件】
今回、容疑者逮捕の決め手となったのは各所に設置された防犯カメラでした。その映像をたどると犯人がどういう経路で現場へと向かい去っていったのか?徐々にその足取りが見えてきました。
飯島榛菜記者
「事件のおよそ2時間前、容疑者とみられる人物がこちらの歩道を歩いていく様子がカメラに捉えられていました」
人通りのある長野市鶴賀緑町の防犯カメラに映っていたのは右手に懐中電灯を持って歩く男の姿。公開された画像と同じく頭に白い布をかぶり、似た服装。矢口容疑者とみられます。
防犯カメラの映像を警察に提供した人は…。
Q.警察が来たのはいつですか?
防犯カメラ映像提供者
「(事件から2日後の)24日金曜日。とにかくカメラのデータを見たいと」
この映像が記録されたのは犯行現場となった長野駅から800メートルの地点、時間は午後6時3分ごろでした。
提供した人は
「時間は警察から指定」
Q.指定というのは何時から何時まで?
「午後5時半から6時半。(22日の)事件が8時でしょ?ちょっと早いなと思ったんですけど」
この2時間後の犯行直前、ビルの上から撮影された映像です。画面右下、現場からおよそ30メートル離れた場所に立っている矢口容疑者に似た人物の姿が映っていました。
22日午後8時6分
矢口容疑者は男女3人を次々と刃物で刺し長野市丹波島の会社員、丸山浩由さんが死亡、 2人が重軽傷を負いました。
矢口容疑者は3人を襲ったあと周辺をうろつき交番を横切って南西の方向に逃走。その様子も交番やホテルが設置した防犯カメラに写っていました。
その後…。
寺沢アナウンサー
「事件が起きた時間と同じ午後8時ごろです。矢口容疑者が逃走したこの道は該当が少なく辺りは薄暗いです。人通りも多くありません。そしてこちらの陸橋を登って東口の方へ逃げていったということです」
犯行に及ぶ2時間も前から現場に向かっていた矢口容疑者。計画的な犯行だったのか…。動機の解明が急がれます。