北陸新幹線が福井県敦賀市まで延伸してから間もなく半年です。秋の観光シーズンに向け３日、長野市では福井県の魅力をアピールする商談会が開かれました。

商談
「（越前）カニが解禁となります11月6日が解禁となりますがこれはメス蟹を使った丼（のサンプル）です」

観光商談会には福井県の宿泊業など33の事業者、長野県からは21の旅行事業者が参加しました。今年10月から福井、石川、富山を舞台に開く「北陸デスティネーションキャンペーン」を前に福井の魅力をアピールし、信州からの観光誘客が狙いです。

大手旅行会社JTBによりますと、北陸新幹線の敦賀延伸前と比べて福井方面や北陸を経由する大阪への旅行商品などが増えているということです。

福井県の担当者
「これまで縁がなかったような方にも来ていただいているような感覚があります。いろんな交流をしていけるようにこれからも観光PRをしていきたい」

最短1時間31分で結ばれた長野―福井間。

福井県の推計によりますと敦賀まで延伸した今年3月16日から８月15日までの5か月間に福井県内の3つの新幹線駅の周辺を訪れた長野県民と新潟県民は前の年の同じ時期に比べるとおよそ4万人、7割以上増えました。

福井県の担当者若狭小浜観光協会
「小浜市はお箸の街でして国内の塗り箸の8割小浜で作っています。ご存じでした？っていう、情報を皆さんにお伝えしたくて来ました。小浜駅前で観光案内所を運営しておりましてどちらからきましたかって聞くと関東や長野の方がふえたなって思います」

長野県の旅行業者
「新幹線ができたおかげで個人のお客さんはかなり増えました。昔と比べれば50（パーセント）とか60（パーセント）以上。お客さんが知らない部分を紹介できることによって（需要が）これから増えてくるのでは」

福井県は今後も長野県内で魅力をアピールし観光誘客を図っていく方針です。