台湾第3政党・民衆党の柯文哲党首 保釈金なしで釈放される 裁判所が検察の勾留請求を却下
台湾の裁判所は、汚職の疑いで逮捕されていた台湾の第3政党・民衆党の柯文哲党首について、検察の勾留請求を却下し、柯氏を保釈金なしで釈放しました。
台湾の第3政党・民衆党の柯文哲主席は、台北市長時代に、商業ビルの再開発をめぐり、容積率を不正に引き上げ業者に便宜を図った疑いが持たれています。
検察は先月31日、柯氏を逮捕し勾留請求を行っていましたが、裁判所はこれを認めず柯氏は2日未明、保釈金なしで釈放されました。
台湾メディアによりますと、裁判所は判断の理由について「検察の提出した証拠では、柯氏が違法性を認識し指示を出していたと認めるには不十分だ」としています。
釈放後、柯氏は支持者らの前で、「この2日間、相当抑圧され、侮辱され、いじめられた。容積率の引き上げについては何も知らなかった」などと主張しています。一方、検察は抗告するものとみられます。