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ノーベル賞への登竜門 期待高まる クラリベイト引用栄誉賞 信州大学 堂免一成特別特任教授「世界中にクリーンなエネルギーを」

2024年9月30日 20:10
ノーベル賞への登竜門 期待高まる クラリベイト引用栄誉賞 信州大学 堂免一成特別特任教授「世界中にクリーンなエネルギーを」

「ノーベル賞への登竜門」とも言われる学術賞、クラリベイト引用栄誉賞を受賞した信州大学の特別特任教授、堂免一成さんが30日、取材に応じました。目指すのは、世界中にクリーンなエネルギーを届けることです。

信州大学 堂免一成特別特任教授
「私自身は驚いているというのが本音です」

信州大学アクア・リジェネレーション機構特別特任教授の堂免一成さん。)堂免さんは9月、「ノーベル賞への登竜門」とも言われる学術賞、クラリベイト引用栄誉賞を受賞しました。

クラリベイト引用栄誉賞とはイギリスの学術情報会社「クラリベイト社」が、論文の引用回数などをもとにノーベル賞クラスの研究をしたと評価できる研究者に与える賞です。

信州大学の堂免さんは、微粒子光触媒によって太陽の光だけを使い、「水」を水素と酸素に分解する研究を行っていて製造過程で「二酸化炭素の発生しない」クリーンな水素を、低価格で大量に作り出すシステム構築につながることが期待されています。

信州大学 堂免一成特別特任教授
「最初に始めたころ、学生の頃は、単なる自然界の光合成と似たような水を光のエネルギーだけで分解できれば非常に面白いなという好奇心だけだったが、2000年過ぎたころから、二酸化炭素出さないような燃料とか、必要になっていくということだったので、どうしても社会実装というところまでは、何とか目の黒いうちには行きたいと思っている」

今回の受賞で来月発表されるノーベル賞への期待も高まっています。

信州大学 堂免一成特別特任教授
「コストの安い水素を大量に作れるようになってくると、社会に対して非常にインパクトがある」「世界中にクリーンなエネルギーを十分供給できるようになるというのが私の最終的な夢」

10合目までの山に例えると今は5合目から6合目と話す堂免さん。「クリーンな水素」の普及に世界が注目しています。

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