「子どもの結婚式の時に着物を買いました」「寂しい」3月末で閉店 松本市の井上本店 思い出や感謝のメッセージつづるモザイクアート展
3月末で閉店する松本市の井上本店では、5日から客の思い出や感謝などがつづられたメッセージを貼って作るモザイクアートの展示が始まりました。
「六九の井上がなつかしいです」
「井上百貨店 本当にありがとうございました」
「すてきなお店長いことありがとうございました」
温かい思いが込められたメッセージ。5日から松本市の井上本店に大きなパネルが設置されました。メッセージカードを組み合わせて作る「モザイクアート」です。
店のロゴ、アイ(i)の文字を客のメッセージで完成させるというものです。井上は3月末、松本駅前の本店を閉店します。駅前での45年、そして創業から140年間の感謝をモザイクアートに込めています。
井上本店 上嶋保店長
「(井上が)45年ここでお世話になって閉店するにあたっての私どもからのメッセージもありますしお客様からいろんなお言葉をいただいて それを(モザイクアートで)表現したいと思いました」
パネルの大きさはタテ2.5メートルヨコ3.5メートル。およそ700枚の思いでいっぱいにします。メッセージは今年に入ってから集めはじめて、これまでにおよそ400枚が集まっています。中には小さな文字で紙一杯に書かれたメッセージも…。長年、愛されてきたことがわかります。
塩尻から
「子どもの結婚式のときにもここで着物を買わせていただいたりとか何かにつけてここ(井上)を利用していました」
「でも寂しいですね。なくなってしまうのはね」
閉店まで残り50日あまり。井上では「閉店まで、お客さまに満足して帰ってもらえるようにしたい」と話しています。