ことし1年の無病息災を願って「白木野人形送り」 江戸時代中期から続くとされる伝統行事 岩手・西和賀
岩手県西和賀町では19日、わらで造った武者人形を担いで地域を練り歩き、ことし1年の無病息災を願う、「白木野人形送り」が行われました。
「白木野人形送り」は、西和賀町の白木野地区で、江戸時代中期から続くとされる厄払いの伝統行事で、小正月の締めくくりとして毎年1月19日に行われています。
ことしは30代から80代の地域住民15人が参加し、疫病退散と子孫繁栄の願いを込めて作った人形を、集落の境目まで運びました。
人形は木の枝にくくりつけられ、悪い気が集落に入ってこないよう、にらみをきかせます。
白木野地区では現在、18歳以下の子どもがひとりもおらず、少子高齢化による伝統の継承が課題となっていますが、住民たちは今後も、からだが動くうちは人形送りを続けたいと話しています。
最終更新日:2025年1月19日 17:38