【盛岡少年刑務所贈収賄事件】贈賄の受刑者起訴内容認める 収賄の刑務官と食い違いも
2024年に盛岡少年刑務所で発覚した贈収賄事件で、受刑者の男の初公判が4日、開かれました。男は起訴内容を認めましたが、刑務官の男と食い違う内容を主張しています。
贈賄などの罪に問われているのは、盛岡少年刑務所の受刑者・平田将被告31歳です。起訴状などによりますと、平田被告は刑務官の坂本被告から刑務所で禁止されているアダルト写真やCDを差し入れる便宜を受けた見返りに、2023年11月ごろから2024年1月ごろまでの間にあわせて15万円を坂本被告に送ったとされています。
4日の初公判で、平田被告は起訴内容を認め、「はじめは坂本被告にお菓子を受け取るよう言われ、その後、見返りにお金を送るよう指示された。他の刑務官に喋っても、知人だからどうにでもなると言われ、相談できなかった」などと述べました。
坂本被告は1月31日の初公判で「受刑者からお菓子を求められ、見返りとしてお金を渡された」などと食い違う内容を話していました。
検察側は、「社会復帰のために自分を律するべき受刑者が罪を重ねた」として懲役1年2か月を求刑。弁護側は「受刑者は刑務官にあらがえない」として情状酌量を求めました。
判決は、3月18日に言い渡されます。