「火山活動が高まっている可能性がある」として22日、気象庁の機動調査班が現地調査に入った岩手山です。気象庁は23日、「大地獄谷付近の噴気、および地熱域の状況に特段の変化は認められなかった」とする調査結果を発表しました。

　気象庁の機動調査班は22日、岩手山の大地獄谷周辺へ現地調査に入り、地表や噴気の温度、二酸化硫黄などの刺激臭、それに水質などを調べて過去のデータと比較しました。

　23日発表された調査結果によりますと、「大地獄谷付近の噴気および地熱域の状況に、これまでの観測と比較して特段の変化は認められなかった」ということです。

　ただ、岩手山では山体の膨張を示す地殻変動や地震が観測されています。今後、火山活動がさらに高まった場合、「噴火警戒レベル」を現在の「1」から火口周辺を規制する「2」に引き上げる可能性があり、気象庁は今後の推移に注意してほしいとしています。