自然写真家・高砂淳二さんが岩手県立大で特別講義
イギリスの大英自然史博物館主催の写真コンテストで、日本人初の最優秀賞を受賞した自然写真家、高砂淳二さんによる特別講義が岩手県立大学で行われました。
高砂淳二さんは、宮城県石巻市生まれの62歳。2022年、イギリスの大英自然史博物館主催の写真コンテスト自然芸術部門で日本人初の最優秀賞を受賞するなど、世界的な写真家です。
20日は県立大学総合政策学部の1年生120人の前で、自身が太平洋の離島、ミッドウエイ島で撮影したプラスチックを食べて死んだコアホウドリのひなやカナダで氷が溶けて生きる場所を失ったアザラシの子などの写真作品をスクリーンに写しながら、世界中で破壊されつつある自然環境について話しました。
講義
「お母さんが、海で魚とかイカだと思って持ってきて口移しで子供にあげたのが、実はプラスチックのかけらだったんですね。ミッドウエイってところは本当に太平洋のど真ん中にあって、全然人が住んでいるところがないんですね。そんなところなのに、プラスチックのかけらがすごい多くあって、実は島にもグショっとプラスチックがいつも打ちあがっている状況なんですね」
学生たちは、美しい写真の裏に込められた地球の環境問題について熱心に聞き入っていました。