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【新人記者が体験】県警察学校に一日体験入校 初任科生の訓練に密着 県民の安全守る警察官 岩手

2024年8月1日 18:53
【新人記者が体験】県警察学校に一日体験入校 初任科生の訓練に密着 県民の安全守る警察官 岩手

 盛岡市の岩手県警察学校でこのほど、報道関係者向けの一日体験入校が行われました。県民の暮らしを守るため、学生たちが日々訓練に励む姿を新人の今野記者が取材しました。

 盛岡市青山にある県警察学校。全寮制で、18歳から25歳まで警察官として採用されたばかりの初任科生118人が一人前の警察官になるため、訓練に励んでいます。

今野記者制服でリポート
「警察学校にやってきました!きょうはマスコミ向けの体験入校ということで私も体験してきます。がんばります!」

 まずは学校長に体験入校の申告。マスコミ5社を代表して挨拶しました。

「申告します。テレビ岩手今野あさひ以下5名は本日、岩手県警察学校初任科生として体験入校します。敬礼!」

 私が体験したのは、高校卒業後に入隊した長期課程の初任科生の実習です。まずは部隊行動の基本となる行進や隊形変換など、集団行動訓練。

「いち、いち、いちに!ぜんたーいとまれ!いちに!」

 初任科生の連帯感はバツグンですが、私はついていくのがやっとでした。
次は盾を使った訓練です。ジェラルミン製の盾は重さ6キロと8キロのものがあります。男女区別なく使用し、暴動などに対処する力を培います。

この日の盛岡は真夏日。立っているだけで汗がにじみます。

「もうちょっと頭と盾に距離を、離して、そうそう」「うわぁーこれはきつい」「その体制をずっと維持する」「きつい!!」

 こちらは、乱闘や飛んでくる危険物から身を守る訓練。万が一の事態に備えます。腕に力が入らなくなってきた頃、盾を持ったままランニングが始まりました。

「いーちにーっいちにっ」

全員でかけ声を合わせながら体力を振り絞ります。

胴パンチ「とーう!とーう!」

 休む間もなく、次は逮捕術の訓練。犯人を取り押さえるときなどに必要な技術を体に叩き込みます。

 登山とスキーの競技経験を持つ西舘瑛太さん。雪山でケガをする人や亡くなる人を減らしたいと、山岳遭難救助隊員を目指しています。

西舘瑛太さん(20)
「今はとても充実しています」「救助が消防士では難しい所や要救助者が厳しい場所で困っているときに私が率先して行けるような警察官になっていきます!」

県民の安全を守るため、初任科生は志を高く持ち、体と心を鍛えています。

「打撃ありますので、こぶしの部分を強くしなければいけません。腕立て伏せではなく、拳立て!いいですか!」「はい!」

「ありがとうございました」

今野記者
「無事体験入校を終え、修了証書をいただきました。厳しい訓練もありましたが、仲間と声を掛けあって乗り越え、今は達成感でいっぱいです!」

 長期課程の初任科生は、来年の1月まで警察学校で訓練に励み、卒業後は、各地の警察署に配属されます。

    テレビ岩手のニュース