【過去最多を維持 】岩手県の来年度のツキノワグマの捕獲上限数796頭
岩手県は、市街地でクマの出没が相次いでいることなどから来年度のツキノワグマの捕獲の上限数を過去最多である今年度と同じ数にすることを決めました。
県は19日、今年度1回目となるツキノワグマ管理検討協議会を開きました。県によりますと、今年度のツキノワグマの出没数は、先月末現在で1439件と過去5年の同じ時期と比べて去年に次ぐ多さとなっています。
19日の会議では、今年度も市街地でクマの出没が相次いでいることなどから来年度の捕獲の上限数を今年度と同じ、過去最多の796頭とすることを県が検討協議会に提案し、了承されました。
ツキノワグマ管理検討協議会(岩手大学准教授)山内貴義委員
「近年の出没数の多さ人身事故の多さからするとやむを得ないと思う。(頭数や生息密度など)観測ができていればいいので、モリタリングは忘れずに捕獲を進めながら共存を図っていく姿勢が大事」
県は再来年度までにクマの生息数をおよそ3400頭にすることを目安に個体数を管理し、人や農作物への被害を減らしていきたいとしています。