1月13日の夜、津波注意報が出された地震が発生した際に延岡市の津波避難ビルで、避難してきた住民を受け入れなかったケースがあったことが分かりました。

住民の避難を受け入れなかったのは、延岡市の第3セクターで、津波避難ビルに指定されているヘルストピア延岡です。

施設によりますと、この日は津波注意報が出ていた午後9時45分ごろに近所の男女2人と飼い犬1匹が避難するため訪れました。

営業は午後9時に終了していて、従業員が「市から連絡が来ていない」などとして受け入れなかったということです。

施設には、南海トラフ巨大地震を想定したマニュアルはあるものの、今回は営業時間外で対応が定められていなかったということです。

山下哲支配人は「住民を中に入れ、市の指示を仰ぐべきだった。今後避難者の受け入れについて市と協議したい」としています。

延岡市はマンションなど417カ所を津波の緊急避難場所に指定していて、危機管理課では、それぞれの施設に市民が避難できるよう対応を依頼する文書を送る予定です。