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海沿いの病院・患者を2階から1階へ 警戒は今後も怠らず

2024年8月15日 20:36

海沿いにある日南市の病院では、地震のあと2階に避難させていた入院患者を15日、1階に戻しました。

海岸からおよそ200メートル、海抜9メートルのところに建つ愛泉会日南病院です。重度の知的障害や身体に不自由がある患者120人が入院しているこの病院では、地震が発生した際、津波に備えて1階の入院患者42人を2階の内科病棟に避難させました。日頃から訓練をしていたこともあり、エレベーターが緊急停止する中、階段を使って10分ほどで避難を完了させたということです。

(愛泉会日南病院 西島元利理事長)
「これまで経験したことのない大きな揺れがあってスタッフ一同騒然としました」
「みなさん寝たきりの患者さんばかりですので、エレベーターは使えなかったので、担架と2人1組で抱え上げるような形で人海戦術で階段を使って2階まで垂直避難を行いました」
「環境も変わりましたので、地震が起きた夜は眠れなかった患者さんもいました」

スタッフ・患者ともに不安と緊張の日々が続きましたが、地震の発生から1週間が経ち、再び地震が発生した時の備えを確認した上で、2階に避難させていた患者を1階の元の病棟に戻すことにしました。

(愛泉会日南病院 西島元利理事長)
「引き続き警戒は怠らずに進めていきたいと思います。今回以上の地震が来る可能性もありますし、将来的には1階の病棟の2階への移転、もしくは内陸部への病院の移転というところも含めて検討していきたいと思っています」

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