有害な化学物質が海に流出した事故に備え、宮崎県日南市の油津港で対応訓練が行われました。

訓練には、宮崎海上保安部所属の巡視船きりしまの乗組員など16人が参加。
海上防災のスペシャリストである機動防除隊の指導を受けながら、ガス検知器の使い方や化学防護服の着脱の仕方を確認しました。

このあと、有害な化学物質が流出したことを想定し、2人1組で安全を確保しながらガスの検知作業を行いました。

（巡視船きりしまの乗組員）
「防護服を着た際に動きづらいことが分かりましたので、この動きづらさの中でもしっかりと安全を確保して活動できればと思いました。知らないこと、新たなことを知れましたので、実際にこういった現場があった際に今回得た知識を生かるように頑張りたいと思います」

去年4月には、鹿児島県口之島沖でケミカルタンカーから有害物質が流出する事故も起きていて、海上保安本部では「今後も訓練を重ね、事故が発生した場合には迅速に対応したい」としています。