「自分の足で情報収集を」大学生の就活解禁 合同会社説明会

大学生の就職活動本格スタートです。
大学生の就職活動は、今月1日に企業による広報活動が解禁されました。来年春に大学などを卒業する学生向けの説明会が宮崎市で始まりました。説明会には4日と5日、のべ100社が参加するということです。
リクルートスーツに身を包んだ学生たち。大手人材会社のマイナビが開いた合同会社説明会には、4日は県の内外から大学生などおよそ200人が参加し、県内企業を中心に53社がブースを出展しました。
マイナビの調べでは、先月上旬時点での2026年、来年の春卒業する大学生などの内々定保有率は全国で36.6%となっています。県内での就職活動の状況は、どうなっているのでしょうか。
(マイナビ宮崎支社・亀澤文二支社長)
「全国的にみても、県内でも、売り手市場が継続している状況です。(県内では)新卒採用においては、全国以上に採用充足率が低いというデータもありますので、全国と比較しても人手不足が顕著に現れていると思います」
売り手市場が続く背景には、転職市場の活発化や生産年齢人口の減少による人手不足。そして、先行きが不透明なこの時代に少しでも早く自分に合った企業を見つけようとする、学生側の意識が背景にあると指摘します。
(マイナビ宮崎支社・亀澤文二支社長)
「(インターンシップなどの)キャリアを考えるための期間を含めるのであれば、早期化、早い動きになっていると思います」
会場では、少しでも多くの学生に説明を聞いてもらおうと、積極的に声をかけたり、自社の強みや特徴を社長自ら伝えたりする企業の姿が見られました。新規事業の開発などを行う宮崎市のこちらの会社は、若い人材を求めて新卒採用に力を入れようと、初めて出展しました。
(レボニティホールディングス・齋藤慎介代表取締役社長)
「選ばれる側に完全になっているので、会社の魅力をより伝えて、好きになってもらえるか。早め早めに学生たちの動きを察知して、学生たちと顔を合わす頻度を増やせるかを意識しています」
学生たちは、メモを取りながら熱心に説明を聞き、自分に合った企業を探していました。
(大学3年生)
「周りの人が内定を取っていたりするので、出遅れたかなと思ったりもしますが、自分のペースで頑張ります」
(大学院1年生)
「宮崎県内での就職を考えています。大学が宮崎大学で、その時に宮崎の良さを感じて、将来宮崎で働きたいと思いました」
政府が定める就職活動のスケジュールよりも早い動きも見られもののマイナビでは「就活はこれから」と話します。
(マイナビ宮崎支社・亀澤文二支社長)
「3月1日以降、ここからが本番になりますので、これまで活動ができていない学生の皆さんも周りに惑わされることなく、しっかり情報収集をして、自分の足で活動してもらいたいと思います」
合同会社説明会は5日も開かれ、53社が出展する予定です。