海水温の上昇で遡上するサケの数が減少も 「元気に戻ってきてね」園児たちが最上小国川に稚魚放流
山形県舟形町の最上小国川で4日、園児たちがサケの稚魚を放流しました。放流された稚魚は3年から4年後に大きくなって戻ってくる見込みです。
「このサケがきょうみなさんから放流してもらって3年から4年後に小国川に戻ってきます。」「ちっちゃくてかわいい」
舟形町の小国川漁協を訪れたのは、「舟形ほほえみ保育園」と最上町の「大堀保育所」の園児です。小国川漁協では、去年10月から最上小国川を遡上してきたサケから卵を採り、ふ化させた稚魚を2月中旬から放流してきました。
この日は園児たちが体長5センチほどに育ったサケの稚魚、およそ5万匹を最上小国川に通じるふ化場から放流しました。
園児「きゃ~かわいい」
元気に動く稚魚に園児たちは恐る恐る触れていましたが・・・
「おおきくなってね~」
徐々に慣れてくると、「また元気に戻ってきてね」と声をかけていました。
男の子「ちっちゃくてかわいいおおきくなってほしい」
女の子「たのしかったヌルヌルしてた」
女の子「(何匹ぐらいいた?)かぞえられないぐらいおおきくなってほしい」
小国川漁協では、今シーズンおよそ50万匹の稚魚を放流していて、このうち、2500匹が3年から4年後に最上小国川に戻ってくると見込んでいます。
一方、小国川漁協によりますと、去年、最上小国川で採卵ために捕獲されたサケの数は1000匹で、おととしの2500匹と比べ、4割ほどに落ち込んだということです。猛暑の影響で海水温が上昇し、遡上するサケが少なかったことが原因とみられています。