顧客情報悪用し女性に性的関係を迫るはがき送った脅迫罪の男 起訴内容認める 検察は追起訴方針
顧客情報を悪用し女性に性的な関係を迫るはがきを送った脅迫の罪で起訴された男の初公判が22日、山形地方裁判所で開かれ、男は「間違いございません」と起訴された内容を認めました。検察は他にも被害者がいるとして今後、追起訴する方針です。
脅迫の罪に問われているのは、「東北電力ネットワーク」の元社員で天童市鎌田1丁目の斎藤良弘被告(54)です。
この事件は、斎藤被告がことし8月から9月にかけて村山地方の20代と30代の女性2人に性的な関係を要求するはがきを郵送し脅迫したとされるものです。
これまでの警察などの調べで、斎藤被告は勤務していた会社の顧客情報から女性の住所などの個人情報を得ていたことがわかっています。
山形地裁で開かれた初公判で斎藤被告は起訴された内容について「間違いございません」と全面的に認めました。
検察側は、斎藤被告が「被害女性がはがきを読むことを考えて興奮を得ていた」と供述していることや勤務先の会社で個人情報を見ることができる立場にいたことを指摘しました。斎藤被告の犯行による被害者は県内外に20人ほどいるとみられていて、検察は他の被害者に対する犯行についても追起訴する方針です。
次回の裁判は来年1月14日に開かれます。