酒田市内のコンビニで恐喝 被告の男に執行猶予のついた有罪判決 「身勝手な動機」
ことし8月、酒田市内のコンビニエンスストアで、店員に鎌を見せて商品を脅し取ったとして恐喝などの罪に問われた38歳の男に対し山形地方裁判所酒田支部は20日、懲役2年6か月、執行猶予5年の判決を言い渡しました。
この裁判はことし8月13日未明、住所不定無職の亘理勝洋被告(38)が酒田市十里塚のコンビニエンスストアで、レジの店員に持っていた刃渡り25センチ、柄の長さ130センチの大型の鎌を見せて「お金を出していただけるとありがたいです」などと言って脅し、歯磨き粉やペットボトル飲料などおよそ3000円相当を奪った恐喝と銃刀法違反の罪に問われたものです。
地裁酒田支部で開かれた判決公判で伊藤健太郎裁判官は、懲役2年6か月の求刑に対し、懲役2年6か月、執行猶予5年の判決を言い渡しました。理由については伊藤裁判官は「妻から離婚を切り出されたことに絶望し事件を起こせば警察官が射殺してくれる、などと考えた身勝手な動機で酌むべき点はない」とした一方で、「被告は、被害店舗に弁済し、反省の弁を述べている」などとしました。