【特集】ユニバーサルツーリズムの魅力発信② 車いすの元芸人が家族と信州の魅力伝える その思いとは…
この日は南箕輪村の大芝高原でのショート動画の撮影。
真弓さん
「ショート動画って本当に難しくていままでユーチューバーだったのでずっと長尺の動画作ってたんですけど、やっぱ1分2分で全部を見せないといけないので」
ユースケさん
「1カットでだいたい2秒から5秒をいっぱい撮るだいたい40カットくらい」
車イスのまま行くことができる「家族風呂」や施設内のグルメも手際よく撮影していきます。
2人の人柄もあって県内の観光地でもユニバーサルツーリズムに対する理解が広がり始めています。
南箕輪村開発公社 原賢三郎社長
「本当にエネルギッシュなお2人ですので話をしているだけでこちらも元気をいただく」
撮影の合間には、村から依頼された観光動画の打ち合わせも。
ユースケさん
「年齢とか障害に関係なく南箕輪村に来たら楽しくて冬もあったまって美味しくて。で春夏秋冬お客さんいっぱい来てもらえるように」
場所を移して、撮影は続きます。
ユースケさん
「ロープウェイに乗る時に車イスから降りて乗らないといけないところが多いんですけどここは車いすのまま乗れます」
「よいしょ、よいしょありがとうございます」
ゴンドラの中でも笑顔で撮影を進めますが・・・実は、ユースケさん高い場所が苦手です。
ユースケさん
「バランス保つのが実はすごい大変なのでただ座っているように見えるんですけどけっこう力を入れないとこの座っている姿勢を保てないのでスキーのリフトとかはもう棒が1個あってぎゅっとこうやってつかんでなんとか行くっていう」
「こんな感じでいけまーす!」「いえーい」
阿智村でも車イスで旅行を楽しむ人が増えてきたといいます。
阿智昼神観光局 白澤裕次社長
「山の中ですから本来はその非常に厳しい環境でなかなか旅行される人も大変だと思うんですけど、どんな人たちが来てもですねこの大自然の中で移動できたりとか楽しんで過ごすことが出来る環境が出来上がってきているので」
この日は、息子たびくんの七五三です。
孫の晴れ姿を見ようとユースケさんの母・恭子さんも名古屋から駆け付けました。
恭子さんは、息子が、自分の障害を理解しながらも葛藤する姿を見守り、支えてきました。
ユースケさんの母 寺田恭子さん
「私自身も同じように同じような気持ちになるんですけどでも人生ってどんなに元気に生まれてきた子でもいろんな挫折はあるし、みんないろいろありますよね。今までの人生もそうなんですけど素晴らしい方とのご縁があってやはり今の息子が生かされているっていう感じがします」
誰もが旅を楽しめるように、寺田さん家族は信州の魅力を発信し続けています。
真弓さん
「1人でも多く今まで外に出ることがなかった人とかそういう人たちが外に出たい!って思えるような社会にしていきたいなと思います」
ユースケさん
「極端なことを言うと障害があって旅行を諦めてしまっている人たちが僕らを経由して長野県で旅行したいな旅したいなって思ってもらえるようなそういうことをまずは目指していって、長野のユニバーサルツーリズムを盛り上げたいなと思っています」