「借金があり金に困っていた」 白鷹町の郵便局強盗事件の初公判 被告起訴内容認める
白鷹町の簡易郵便局でことし9月、現金100万円が奪われた強盗事件で逮捕された65歳の大工の男の初公判が18日、開かれ、男は起訴された内容を認めました。検察側は「金に困っての犯行」と動機を明らかにしました。
この事件は、山形市上町4丁目の大工、杉沼武志被告(65)がことし9月12日、白鷹町中山の白鷹簡易郵便局に侵入し、70代の女性局長に包丁を見せて脅し、現金100万円を奪ったとして強盗と銃刀法違反などの罪に問われているものです。
山形地方裁判所で開かれた初公判で、杉沼被告は起訴された内容について「間違いありません」と全面的に認めました。
冒頭陳述で検察側は杉沼被告が犯行に及んだ動機について、勤務していた工務店が去年休業しフリーの大工として仕事をしていたものの仕事を受注することができず、消費者金融からの借り入れなど借金がおよそ120万円あり、金に困っていたと指摘しました。
また、犯行に及んだ郵便局が山間部にあり、人通りが少ないことを理由に狙ったことや同じ郵便局に犯行前にも侵入していたことを明らかにしました。奪った現金は生活費として一部を使い、半分は保管していたとしました。次回の公判は、来年(2025年)1月14日に被告人質問などが行われ、結審する予定です。