伝統料理「むくり鮒(ブナ)」作り最盛期(山形県)
冬の縁起物などとして親しまれている山形県置賜地方の郷土料理「むくり鮒」作りがいま、川西町で最盛期を迎えています。
パチパチと響くおいしそうな音ー。
「むくり鮒」は、フナを「めくる」が置賜弁で「むくる」となまったことが語源とされています。
冬場のタンパク源のほか、フナの背を開くことから「開運の縁起物」としても親しまれてきた置賜冬の郷土料理です。
「むくり鮒」づくりは年末年始に最盛期を迎え、寒くなり、フナに脂がのるいまが最もおいしい時期です。
【ON】玉庭農産物加工センター・鈴木孝司さん
「ようやく寒くなりフナも太ってきてちょうどいい時期」
「むくり鮒」は、じっくりと焼いた後、骨までサクサクとした食感に仕上げるため、油で2度揚げします。
最後に、醤油や砂糖などを合わせた秘伝の甘辛いタレをからめて完成です。
近年、物価の上昇で油やフナのエサ代など生産コストが増加しているといいます。
そでもセンターでは値上げせず、置賜伝統のむくり鮒を多くの人に食べてほしいと話しています。
【ON】玉庭農産物加工センター・鈴木孝司さん
「(むくり鮒)は背開きで開運に繋がるとして祝い事や正月などに運が開くようにと食べられてきた。
縁起物として家族団らんの中で食べていただければと思う」
むくり鮒作りは来年3月ごろまで続き、川西町の「かわにし森のマルシェ」で購入することができます。