山形県立高校の入学試験 2回の受験機会実施へ 2026年度から導入予定
山形県内の県立高校の入学試験の在り方を検討する委員会が6日、山形市で開かれ、今後すべての学校・学科で2回の受験機会を設けるなどの最終報告案が示されました。
検討委員会には、中学・高校の校長など委員8人が出席しました。はじめに、事務局の県側から現在、専門学科と総合学科で実施している推薦入試を廃止し、今後すべての高校・学科で2回の受験機会を設けるといった新たな入試の方法について、最終の報告案が示されました。
2回の試験の名称は新たに導入される試験を前期(特色)選抜、これまで同様の学力検査を後期(一般)選抜とする方針が示されました。前期(特色)選抜では、それぞれの学校が定める入学者の受け入れ方針に沿って面接や作文などの受験科目を学校が決めます。前期(特色)選抜の募集定員は音楽科と体育科を除き、それぞれの学科で5%から50%以内として、試験日は1月中旬と2月上旬の2つの日程を設け、いずれも学校が決定します。
県高校教育課黒沼直洋さん「前回の検討委員会の中で前期特色選抜の定員が多いのではという意見があったが入学定員の充足率向上の観点から受験者数の増加に向けてこのような形に設定した。」
このほか、いわゆる定員割れの学校では県外志願者の受け入れ要件の拡大や前期(特色)選抜を一部の学校で先行して実施することを検討するなどの案が示されました。
県高校教育課米野和徳課長「全国の状況を見ると受験が1回だけという方が少ない。受験が1回だけの都道府県は13府県しかない状況。生徒の受験機会を拡大することは生徒にとってもメリットがある」
県教育委員会では、今後、最終報告案をまとめ、来年2月には県立高校入試に関する基本方針を策定します。新たな入学試験は、2026年度から導入される予定です。