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「寂しくなる…」「思い出忘れずに」学校給食で長年愛された「ソフト麺」今年度で終了・山形県

2024年2月21日 20:28
「寂しくなる…」「思い出忘れずに」学校給食で長年愛された「ソフト麺」今年度で終了・山形県

山形県村山地域を中心に学校給食で長年愛されてきた「ソフト麺」。楽しみだった方も多いのではないでしょうか。このソフト麺の提供が今年度で終わることになり、天童市内の小学校で21日、最後の「ソフト麺」給食が提供されました。

山川麻衣子アナウンサーリポート「給食の準備が始まっています。子どもたちの机には最後のソフト麺が配られています」

6年生「最後のソフト麺なのでしっかり味わっておいしく食べていきたい。結構寂しくなる」

ソフト麺は学校給食の主食メニューとして山形県内では1968年から提供が始まりました。

今年度は山形市など村山地域を中心に県内16の市町村でおよそ4万5000人の小中学生たちに提供されています。

しかし、県内で唯一ソフト麺を製造していた天童市の「鈴木製麺」が少子化による需要の減少や原材料費の高騰などのため3月いっぱいで廃業することを決めました。県内の給食からソフト麺が消えます。

児童あいさつ「6年間おいしいソフト麺をありがとうございました。給食で出るたびに僕たちのお腹をいっぱいにしてくれてとてもうれしかったです。6年間本当にありがとうございました」

天童市内の小中学校などでは21日が最後のソフト麺給食となり、高擶小学校には「鈴木製麺」の社員らが訪れ、子どもたちにこれまでの感謝を伝えました。

鈴木製麺・飛塚裕司さん「急に大人の事情でソフト麺が食べられなくなったみんなソフト麺の思い出を忘れずにいてください」

子どもたちはカレー味のつけ汁に麺を絡ませ、最後のソフト麺の味を堪能しました。

6年生「(ソフト麺は好きですか?)好きです。(給食の中で何番目?)カレーうどんが好きなので1位くらい。これからの分も食べていくつもり」

6年生「ソフト麺がある給食の日はすごく楽しみ。まだまだ食べたいという気持ちもあるけど、ソフト麺が本当においしいんだなと実感できた」

「(みんなどうしたの?)ソフト麺の奪い合い。争奪戦」

6年生「(おかわりですか?)そうです。中学生でも食べられるかなと思っていたが食べられなくなってしまってすごく残念な気持ちでいっぱい」

6年生「こんなにうまいソフト麺を食べさせてくれてありがとうという気持ち」

山川アナ「今回特別に試食で用意してもらいました。懐かしい。このソフト麺独特の食感。ちょっと柔らかめの麺が本当に懐かしい」

鈴木製麺・飛塚裕司さん「ミートソースが好きだとかカレーうどんにして食べたとかいろんな思い出があると思うので、その人なりの思い出を大切にしてもらいたい。申し訳ないがこれで終わりだけれど我々は思い出の中に生きている」

県内最後のソフト麺給食は3月14日、南陽市内の小中学校で提供される予定だということです。

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