所得額などの53人分の確定申告のデータ入ったUSBメモリ紛失 山形市 使用ルール守られず
山形市は15日、市民の名前や住所など53人分の個人情報が入ったUSBメモリを紛失したと発表しました。
紛失したのは山形市の市民税課で使用していたUSBメモリ1個で、市民ら53人分の名前や住所のほか、所得額など確定申告のデータが入っているということです。
12月に入り、青森県の自治体でUSBの紛失事案が発生したため、市役所内のUSBの所在確認を進めた結果、1個が不明になっていることが判明しました。
記録をたどると最後に使用されたのはことし6月19日で、職員が確定申告のデータを市役所内の別の端末に移行する際に使ったのを最後に所在が分からなくなっているということです。
山形市市民税課志田裕二課長「最後に使った職員に聞き取りした結果、期間が経過しているので記憶がはっきりしていないとのことだった」
山形市では市役所内でUSBを使用する際に必要がなくなった時点で速やかにデータを消すこと、個人情報が含まれる場合はパスワードを設定すること、それに、施錠できる場所で管理することをルールとして定めていますが、いずれも守られていませんでした。
これまでのところ、データの外部への流出は確認されていません。山形市は今後、紛失したUSBに含まれる市民らに対し謝罪するとともに、再発防止を徹底するとしています。