酒田・鶴岡市沿岸部に避難指示 少なくとも2600人が避難所に(1日午後8時現在)
石川県で1日、最大震度7を観測した地震で、山形県内沿岸部に津波警報が出されています。酒田市や鶴岡市の沿岸部には避難指示が出されています。避難所には午後8時現在、少なくとも2600人が避難しています。
山形地方気象台によりますと、酒田では午後7時8分に0.8メートルの津波を観測しています。また、酒田市飛島では午後5時52分に最大0.4メートルの津波を観測しています。津波はその後も到達する恐れがあります。警戒し命を守る行動を取ってください。
酒田市によりますと、市内では避難所など合わせて80か所以上の施設に2200人を超える市民が避難しているということです。このうち市役所には午後6時現在、300人を超える人が避難しています。
一方、鶴岡市内の避難所には少なくとも440人が避難していて、旧由良小学校ではおよそ30人が体育館に避難しているということです。
避難している市民「まず1回目の地震が震度5でその時はこっちの方には影響ないのかなと思ったがそのあと震度7になって津波注意報が出た時点で皆さんに避難の呼びかけをして避難を始めた。(避難されている人の状況は?)暖房器具が少ないが体育館なので床にマットを敷いて毛布も準備されていたのでそれで過ごしている。」
酒田市や鶴岡市、遊佐町などによりますと、県内沿岸部の被害はこれまでのところ確認されていません。県内では最大震度4を鶴岡、酒田、村山、米沢など13の市と町で観測しています。一方、地震の影響でJRにも乱れが出ています。山形新幹線は一時、運転見合わせましたが、現在は運転を再開しています。在来線はJR羽越線が上下線で運転を見合わせています。
空の便では、庄内空港発着の羽田便が1日の3便と2日の1便が欠航となりました。
ネクスコ東日本によりますと、県内の高速道路は、日本海沿岸東北自動車道の鶴岡西インターチェンジとあつみ温泉インターチェンジの間の上下線が午後5時25分から通行止めとなっています。また、国道7号は鶴岡市鼠ヶ関と鶴岡市大荒の間、そして遊佐町比子と酒田市上安町の間でいずれも全面通行止めとなっています。