越冬する習性を持つ害虫を「こも」におびき寄せで食害を防ぐ。鶴岡の風物詩「胴巻き」作業始まる
二十四節気の一つ「霜降」、霜が降りるようになるころとされています。こうした中、山形県鶴岡市の鶴岡公園では24日、マツの木の害虫被害を防ぐ冬支度の「胴巻き」作業が行われました。
マツの胴巻きは冬の間、マツの木を害虫から守ろうと鶴岡市の鶴岡公園で60年前から行われている冬支度です。マツの幹に「こも」と呼ばれるわらを巻き、マツを食べる害虫「マツカレハ」の幼虫などを越冬の習性を利用して中におびき寄せ、食害を防ぐ効果があるとされています。
24日の県内は鶴岡市など多くの地点で今シーズン一番の冷え込みとなり、鶴岡市の最低気温は11月中旬並みの5.3度。こうした中、公園では2アカマツやクロマツなど64本の幹に「こも」を巻きつける作業が進められました。
「冬。冬だなという感じ」「作業している人は大変でしょう、本数も多いし」
こもは来年3月上旬に取り外され、害虫とともに焼却される予定です。