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箱根駅伝12人抜きのケニア出身ランナーが加入!即戦力でチームのけん引役に!!

2024年4月19日 16:48
箱根駅伝12人抜きのケニア出身ランナーが加入!即戦力でチームのけん引役に!!

県内のトップランナーが集う県縦断駅伝競走大会が4月27日から3日間行われます。かつて箱根駅伝で12人抜きを達成したケニア出身の名ランナーが加入した「米沢」チームにスポットを当てます。

3日間にわたり県内11チームが春の出羽路を駆ける県縦断駅伝。米沢チームはおととしから2年連続で最下位となるなど成績低迷が続いています。

その米沢チームにこの春、強力な戦力が加わりました。ケニア出身のガンドゥ・ベンジャミン・デゴワ選手(32)です。この春新たに着任した、米沢市の地域おこし協力隊のメンバーです。

ベンジャミン選手「みんな速いから優勝できると思う。最後までみんな諦めなかったら優勝できる」

ケニアで12歳から長距離走をしていたベンジャミン選手は、日本大学からスカウトを受け、2009年に来日。大学時代は箱根駅伝に2度出場しました。大学4年のときに出場した2013年の箱根駅伝では、各校のエースが走る「花の2区」で、いまでも多くの人の記憶に残る12人抜きを達成しました。

ベンジャミン選手「箱根 有名ケニアでもすごい有名。気持ちよかった嬉しかった」

大学卒業後は、実業団選手や市民ランナーとして各地のフルマラソン大会に出場、数々の大会で優勝を果たしています。そして、今回、走ることの楽しさを伝えようと自身初の米沢の地にやってきました。

澤田賢一監督「うちの選手たちがベンジャミン選手と一緒に練習していくことで個々の成績も上がっていきますし、低迷している米沢チームの順位も上がってくる素晴らしい相乗効果をもたらしてくれる」

この日行われたチームの全体練習。ずば抜けたスピードとスタミナを見せつけました。

記録係「別格ですね日本人とは別格でびっくり」「さっきの入りで2分45秒?はえー」「本人は自分がスピードないって言ってるちょっとわからない世界」「かなり心折れました」

チームへの加入で地元での注目度も高まっています。小学生からサインを求められる場面もー。

「有名だから知ってる(サインもらって)嬉しい」「教えてもらいたい」「一緒に頑張りましょう」

ベンジャミン選手は普段、米沢市の地域おこし協力隊として市のスポーツ課に勤務しています。協力隊員の活動としてはいま、5月から市内で開くランニング教室の準備を進めています。

同僚の職員「米沢が活気づくような走りを見せてほしい」

いまは職場近くのアパートに一人暮らし。自炊する時は母国の味を楽しむことが多いといいます。この日の夕食は、トウモロコシの粉を練り上げたものを肉や野菜と一緒に食べるケニアの家庭料理「ウガリ」です。

料理の仕方は両親が作るのを見て覚えたそうです。ケニアの家族との電話では縦断駅伝での活躍を応援する言葉も多く掛けられるといいます。

ベンジャミン選手「心配してくれる“いつ帰る?”って“優勝してください頑張って”みんな言ってる」

この日は、米沢市の地域おこし協力隊員たちとお花見です。

ベンジャミン選手「みんな優しいいろいろ教えてくれるから楽しいまちと思います」

周囲の応援を力に、ベンジャミン選手はその驚異の走りでチームを勢いづけます。

ベンジャミン選手「区間賞を取りたい。もし1区を走ったら前を走りたい 。トップ。もし2区を走るとき10位ならトップまでいきたい」

「米沢チーム優勝目指して頑張るぞ! おー!」

ことしの県縦断駅伝は今月(4月)27日から3日間にわたって、29区間・307キロで競います。コースは初日が遊佐町から新庄市までの113・7キロ、2日目が新庄市から長井市までの113・4キロ、最終日が長井市から山形市までの79・9キロです。ことしはぜひ沿道からも大きな声援を選手に送ってください。

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