元箱根ランナーが米沢市の地域おこし協力隊員に任命 県縦断駅伝競走大会にも出場へ
山形県米沢市の地域おこし協力隊員に2日、箱根駅伝でも活躍したケニア出身のランナーが任命されました。4月に開かれる県縦断駅伝競走大会にも出場するほか、市内の子どもたちへのランニング指導などを通じ、市のスポーツ振興に取り組みます。
「失礼します」
米沢市の地域おこし協力隊員に新たに任命されたのは、ケニア出身の陸上選手ガンドゥ・ベンジャミン・デゴワさん(32)です。
ベンジャミンさんは、日本大学に在籍していた2013年、箱根駅伝に出場し、区間賞を受賞する走りで活躍。卒業後も市民ランナーとして活動を続けてきました。昨年度までは栃木県壬生町で地域おこし協力隊として陸上競技の普及や技術向上に取り組み、今年度から米沢市の地域おこし協力隊に就任しました。
辞令交付「よろしくお願いします」
ベンジャミンさんは県内外のマラソン大会に出場するほか、市内の長距離走チームや部活動で指導を行いながら、選手の技術向上などに取り組みます。
ベンジャミンさん「米沢の子どもたちにスポーツの大切さを伝えていきたい」
また、4月27日から開催される県縦断駅伝競走大会にも米沢チームの一員として出場する予定です。県縦断駅伝で米沢チームは、おととしから2年連続で最下位となるなど近年、成績低迷が続いています。ベンジャミンさんはチームの成績アップにつなげたいと意気込んでいます。
ベンジャミンさん「1日朝20キロ、午後20キロぐらい走る。目標はチームの優勝。私も区間記録を走りたい」
隊員の任期は1年で、最大で3年間、活動を続けることができるということです。ベンジャミンさんは、米沢市のSNSで英語での情報発信にも取り組んでいきたいとしています。