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苗木の移植を今年度の倍近くに 樹氷再生に取り組む「県民会議」 新年度の活動方針示す

2024年2月5日 18:02
苗木の移植を今年度の倍近くに 樹氷再生に取り組む「県民会議」 新年度の活動方針示す

樹氷再生の取り組みを進める「樹氷復活県民会議」が5日、山形県庁で開かれました。アオモリトドマツの苗木を今年度の倍近く移植するなど、2024年度の活動方針が示されました。

蔵王の山頂付近はいま、樹氷を形成するアオモリトドマツが害虫の食害によってほとんどが枯れた状態で、今後、倒木などによって樹氷自体が見られなくなる可能性も指摘されています。こうした状況を受け、官民が一体となって樹氷再生を目指す「樹氷復活県民会議」が去年3月に立ち上げられ、5日は今年度の取り組みが説明されました。山形森林管理署はアオモリトドマツの苗木、66本の移植を行ったことを報告しました。今年度を含む過去5年で移植された苗木は191本で、9割以上が厳しい環境下でも順調に生育しているということです。

山形森林管理署・益田健太署長「稚樹(苗木)を移植する手法が再生の手法になりうる手応えを得た」

また、樹氷の再生に取り組む県立村山産業高校の生徒が研究報告を行いました。

県立村山産業高校の生徒「挿し木の冠水装置を自作し、6月から実験を開始した。猛暑の影響もありほとんどが枯れてしまったが、現在も数本が生存しているため継続して観察し、増殖技術を向上させたい」

県民会議は2024年度、アオモリトドマツの種をまく量を今年度の3倍、移植する苗木を倍近くに増やすほか、移植の範囲を広げるため、ササの刈り取りを進める方針を示しました。また、アオモリトドマツについて学ぶ小学生対象の環境体験学習の実施も盛り込みました。

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