小学生対象に「起業教室」 カプセルトイの商品企画を考える キーホルダーや山形弁のおみくじなど
小学生たちがアイデアを出しながら商売の方法などを学ぶというユニークな取り組みが山形市と米沢市で進められています。企画したのは、子どもたちに学びの場を提供する団体、そして、子どもたちが楽しみながら販売するのは、カプセルトイです。
4日午後、山形市の「クリエイティブシティセンターQ1」です。市内などから6人の小学生が集まり、意見を出し合っていました。
「リボンで結ぶのかわいいかもしれない」「いろいろ作ってみて試したらいいよ」
「起業教室」と名付けられた学びの場で、子どもたち自身が商売を学び、お金をかせぐ体験をします。
実際に販売するのは子どもたちに人気のカプセルトイ、商品企画を自分たちですることで、課題を見つける力や表現する力を養う狙いがあります。
1月から子どもたちは4回集まり、これまでどういった客がターゲットなのかまた、原価と売値の関係、さらには、お客さんが欲しいものは何なのかなどを実際に材料に触れたり計画を立てるなどして学んできました。
5回目は、実際にカプセルの中に入れる商品を作る作業に取り掛かりました。
こちらのグループは県内4地区の形をしたキーホルダーをプラスチック板を材料に作っていました。
プラスチック板は熱を加えると大きさが変わりやすくなります。
初めての作業に、苦戦します。
参加者「組み合わせたら上手くはまらなくて地方パーツごとに離れているのでそこを改善したいと思う」
他のグループも、樹脂を固めて作ったキーホルダーや山形の方言を使ったおみくじなど自分たちで考えてアイデアを形にしてきました。
参加者「思い通りにいかない価格が300円って決まっているので1番の楽しみはどれぐらい売り上げがあるか買ってくれた人たちが喜んでくれるか」
参加者「売れたらいいなって思うけどまだ形になってないし納得できてないからもっと頑張ろうと思う」
この授業を企画したのは「探究教室ESTEM」です。
米沢市と山形市で開校するエステムは通常の学習塾とは一線を画し、海外の学生と交流や商品を開発して販売活動を行うなど活動は多岐にわたります。
五感を使った体験を通して子どもたちの興味を広げるユニークな授業を行っています。
大垣敬寛さん「ここだったらいろいろやってもいいんだ自分で考えてもいいんだということを感じてもらってそこから様々体験をして好きなものを見つけていろんなチャレンジをしてほしい」
エステム代表の大垣さんは「販売をすることがゴールではなく、販売後、子どもたちが客層や売れ筋を見てフィードバックしていくのが大切」と言います。
大垣さん「これ面白いな、もっとチャレンジしたいという子が出てきて私これ売りたいのでカプセルトイ貸してくださいと継続して販売してもらいたい。そこまで楽しさを伝えられるといいと思う」
子どもたちが制作した商品は今後、Q1内に設置されるカプセルトイで販売される予定です。