今年すでに8件発生 サクランボ収穫作業中の事故 キャンペーンで防止呼びかけ
露地物のサクランボの収穫作業がまもなくピークを迎えます。こうした中、作業中の事故防止などを呼びかける広報キャンペーンの出発式が5日、寒河江市で行われました。
キャンペーンは脚立からの転落や転倒といった事故を防ごうと、地元の生産者団体と県村山総合支庁が毎年行っています。出発式には、サクランボの生産者やJA、自治体担当者などおよそ30人が出席。転落事故防止を呼びかけるのぼり旗がドライバーに手渡され、広報車4台で出発しました。
「高いところで作業する際は滑りにくい靴やヘルメットを着用しましょう」
一行は寒河江市内のサクランボ園地を回り、生産者に農作業中の事故防止を訴えるチラシを配りました。
フルーツサトー田中岳弘専務「脚立にはチェーンをしっかりかけて前足が前に伸びないようにして高いところでは危なくない姿勢をするよう気を付けている」
県によりますと県内のことしの農作業中の事故は5日までに合わせて10件発生し、このうち8件は、サクランボの作業中に脚立から転落するなどの事故でした。
西村山地区農業機械士会今田勝昭会長「予報を見ると明日、あさってから27度、28度の予報もある熱中症に気を付けて水分を十分摂って作業してほしい」
県は、脚立の天板に立たないこと、小まめな水分補給や休憩を取って、熱中症を防ぐことなどを呼びかけています。このキャンペーンは、サクランボの収穫が続く7月15日まで行われます。