過去10年で2番目に少なく 山形県内のラ・フランスの予想収穫量 霜や少雨の影響
今シーズンのラ・フランスの予想収穫量は平年の8割ほどと、過去10年で2番目に少ない見込みとなることが山形県のまとめで分かりました。一方、販売開始基準日は10月27日に決まりました。
これは2日に開かれた「県ラ・フランス振興協議会」で報告されました。春先の霜の影響で、めしべが枯れるなどし、実の付き具合を示す「着果数」は去年に比べて、86%程度に落ち込んだほか、夏に雨が少なかったことで、実の肥大が進まず小ぶり傾向だということです。このため、県全体のことしの予想収穫量は、平年や去年に比べていずれも79%にとどまり、およそ1万2300トンと見込まれています。これは去年より3300トン少なく、過去10年ではおととしに次いで2番目に少ない収量です。
県園芸大国推進課近野広行課長「収量は霜被害や夏場の少雨で果実の肥大がよくないが、品質は糖度が高く、おいしい果実が提供できると考えている」
一方、県内のラ・フランスは品質をそろえるため販売開始基準日を設けています。ことしは冷蔵して予冷処理を行う主力品で、去年より2日遅い10月27日から販売を開始することが決まりました。また、エチレン処理を行ったものは10月23日からとなっています。