「賃上げが物価高に追いついていない」春闘前に賃上げめぐり労使が意見交わす 山形市
春闘を前に、労働者側と経営者側が賃上げについて意見を交わす会議が14日、山形市で開かれました。
会議には山形県経営者協会や連合山形など労使関係者およそ30人が出席しました。
はじめに、東北経済産業局や公正取引委員会の担当者から物価高に伴う商品などへの価格転嫁の全国的な状況などが説明されました。
その後、賃上げをテーマに労働者側と経営者側の意見交換が行われました。労働者側からは「賃上げが物価高に追いついていない」。「賃上げに向けて労務費を含めた適切な価格転嫁と公正な取引が必要」などの声が聞かれました。
一方、経営者側からは「消費者の買い控えを恐れて価格転嫁できていない所が多い」。「下請け側の小規模事業者ほど価格転嫁が進まない現状がある」など、物価高の厳しい影響を訴える意見も挙がりました。