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備蓄米の流通情報 小売店に届かず 山形市内のスーパーでは4月に値上げのところも

2025年3月28日 7:57
備蓄米の流通情報 小売店に届かず 山形市内のスーパーでは4月に値上げのところも

コメの価格が高止まりするなか期待されているのが政府備蓄米の放出です。しかし山形市内のスーパーでは、現時点でコメの供給元であるJAから備蓄米に関する連絡が来ておらず、今後の価格への影響が不透明な状況が続いています。

山形市にあるスーパー「フードセンターたかき」です。店頭では県産のはえぬき5キロが3758円で販売されていました。
農林水産省が作成した全国のコメ5キロあたりのスーパーでの販売価格です。右肩上がりで上昇していて直近の3月10日から16日までの販売価格は4172円。前の年の同じ時期に比べ倍以上となっています。
コメの価格が高止まりするなか期待されているのが政府備蓄米の放出です。JA全農山形は、県内の小売店で備蓄米が販売される時期は4月上旬になるとの見通しを示しています。
しかし、このスーパーでは4月から、コメの値上げを予定しています。

フードセンターたかき南原店 大津保敬 店長「仕入れ価格は3月から上がっているが販売価格は据え置きだったこのままいくことがどうしても厳しいということで4月から価格を見直す苦渋の決断で値段を上げる予定」

コメの仕入れ価格の上昇を受け、このスーパーでは4月から「はえぬき」や「つや姫」といったコメの主力商品を100~200円ほど値上げする予定です。
価格と流通の安定化が期待される備蓄米。しかし、店側にコメの供給元であるJAから備蓄米に関する連絡が来ていないため、備蓄米を販売するか決めることができないといいます。今後、JAからの連絡や他の店の状況を見て販売の可否を決めるとしています。そのためコメの小売価格への影響も未知数だといいます。

フードセンターたかき南原店 大津保敬 店長「価格が少しでも下がってお客様にいくらかでも安く提供できることを望んでいる」

このスーパーは全国的な食品や日用品の値上がりの動きを受け4月から調味料や酒などの値上げも予定しています。備蓄米の放出が「コメ」の価格に今後どう影響するのか。小売店にとっても不透明な状況です。

最終更新日:2025年3月28日 10:39
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