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多層民家で冬の風物詩「いぶり出し」 伝統の防虫法で建物を守る・山形 

2025年1月21日 13:02
多層民家で冬の風物詩「いぶり出し」 伝統の防虫法で建物を守る・山形 

鶴岡市にある国指定重要文化財の「多層民家」でいろり火の煙で建物を害虫から守る冬の風物詩「いぶり出し」が始まりました。

「いぶり出し」が行われているのは鶴岡市の致道博物館にある国指定重要文化財・「旧渋谷家住宅」です。「いぶり出し」はいろりにくべた薪から上がる煙を充満させて多層民家のかやぶき屋根に潜む害虫を退治する伝統の防虫方法で、冬の風物詩となっています。ことしは今月(1月)12日から毎週日曜日に女性2人がいろりを囲み、火が絶えないよう薪をくべています。もくもくと絶え間なく上がる煙は室内の縄や梁を丈夫にし多層民家を守る効果もあるとされています。

「日常でこれだけ火を見る目の前でこういうことすることも少ないので癒されながらしている」

訪れた人たちは昔を懐かしんで見学していました。鶴岡市の「旧渋谷家住宅」のいぶり出しは3月2日まで、毎週日曜日の午前9時から午後3時まで行われます。

最終更新日:2025年1月21日 13:02
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