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米沢市の栗子山風力発電事業 国が事業者に対し工事計画の見直しを求める勧告

2024年9月26日 18:35
米沢市の栗子山風力発電事業 国が事業者に対し工事計画の見直しを求める勧告

米沢市で計画が進んでいる栗子山風力発電事業について、国が事業者に対し、工事計画の見直しなどを求める勧告を行いました。これに対し事業者側は「引き続きご理解いただけるよう取り組んでいく」とコメントしています。

米沢市の栗子山では現在、東京都の「JR東日本エネルギー開発」が最大で10基の風力発電機を設置する風力発電事業を計画しています。
一方で、地元住民らで作る市民団体は、国の天然記念物・イヌワシの風車への衝突や風車の低周波音による住民の健康被害への懸念などを理由に計画への反対を訴えています。また、米沢市は「事業の進め方に地域に寄り添う姿勢が感じられない」として事業者に対して計画の全面白紙撤回を申し出ています。
こうした中、経済産業省は9月19日、事業者に対し、計画の見直しなどを求める勧告を行いました。勧告では、イヌワシの生息状況や風力発電による影響について調べる専門家などによる協議会の設置などを求めています。
勧告について米沢市の近藤洋介市長は25日の記者会見でこう語りました。

近藤洋介米沢市長「勧告は事業計画の根幹部分に対し厳しい内容。JR東日本エネルギー開発に対し今回の勧告および本市からの全面白紙撤回の申し入れを踏まえた適切な判断を下すことを期待したい」

一方、JR東日本エネルギー開発は「これまで専門家や地域住民の意見を踏まえた環境保全に努め、誠実に対応してきた。引き続きご理解いただけるよう取り組んでいく」とコメントしています。

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