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「怒りを感じる」有名人かたり接触 SNS型投資詐欺被害増加 山形県内でも今年30件

2024年9月11日 18:34
「怒りを感じる」有名人かたり接触 SNS型投資詐欺被害増加 山形県内でも今年30件

SNSで有名人をかたり、金銭をだましとる特殊詐欺が山形県内でも多発しています。YBCは実際に有名アーティストを名乗る人物から接触を受け詐欺被害に遭う恐れがあった女性から話を聞きました。有名人をかたるその手口とはー。

SNSで有名人をかたる人物からの接触を受けた鶴岡市の50代の女性です。

有名人をかたる人物から接触を受けた女性「いまはいら立ちというか人が人を思う気持ちをもてあそばれているような感じですごく許せない」

女性はことし7月下旬、投稿された写真や動画を見ることができるスマートフォンのアプリを使っていたところ突然、有名アーティストのYOSHIKIさんを名乗る人物から連絡が来たといいます。

女性「アプリを始めてから1週間くらい経ったらYOSHIKIさんを名乗る方から連絡が来てお友達になりたいって驚きましたね、えっ本人なのかなと」

女性が返信するとこの人物は通信アプリの「LINE」で連絡を取りたいと持ちかけてきました。

女性「その頃はそんなはずはないと思いながらもでも本人なのかもしれない。ちょっと信じている部分がYOSHIKIさんといま連絡とっているんだとちょっとうれしい気持ちもあって。有名人であれだけの方とLINEでお友達のようにやりとりできるんだって信じてしまった」

「有名人が一般人と連絡を取り合うはずがない」と疑う気持ちを持ちながらも女性はLINEのID情報を伝えました。すると、この人物から「OfficialAccount」という名前でメッセージが届き、連絡を取り始めます。
初めは日常の出来事などのやり取りを続けていましたが、次第に相手は女性の心を揺さぶる言葉をかけはじめます。

女性「私がうれしくなるような言葉を並べてきてあなたは素晴らしい人ですとか愛していますとか、私の人格を認めてくれてるんだと思ってそうすると恋愛感情じゃないけど疑っている半面うれしいのでちょっと惹かれていますと送っている自分もいて」

そして女性の個人情報を聞いてくるようになったといいます。

「写真を送ってくださいとか家族構成、結婚していますかとか、お子さんはいらっしゃるんですかとか、年齢とかを聞かれるようになって」

女性が情報を教えることを拒否すると今度はー

女性「Appleギフトカードを購入したら僕に会えますとか送られてきて買うとか買わないとか返事はしないであやふやにした。もう疑って段々怖くなってきて」

その後、女性は警察に相談。警察からは詐欺の恐れがあり、相手をブロックするように言われ被害に遭うことはありませんでした。女性と同様のケースをめぐって、YOSHIKIさんはSNSで自身をかたる人物が多数報告されているとして、注意を呼びかけていました。
こうしたSNSで有名人をかたる人物による特殊詐欺の被害はいま、県内で多発しています。県警察本部によりますと、特に被害につながりやすいのが有名人や著名人をかたって金銭をだまし取る「SNS型投資詐欺」で、ことし1月から8月末までの間に30件確認されています。去年の同じ時期の件数は1件で、ことしに入り急増しています。

女性「苦しんでいる人たぶんいっぱいいると思うしそういうことがきっかけで人間不信に陥ってしまうことが重々あるので本当にやめてほしい。怒りを感じますね」

こうした特殊詐欺の被害は20代や30代の若い世代でも確認されていて県警はSNSで金銭の話が出たら詐欺の可能性を疑ってほしいと注意を呼びかけています。

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