「伝えていきたい」今も1100人以上 山形に避難した人たちの願い 追悼と復興を祈る式典
東日本大震災の発生から14年です。山形県内には今も1100人以上が避難生活を送っています。山形市では11日、追悼と復興を祈る式典が行われました。
地震発生時刻の午後2時46分に合わせて「千年和鐘」が鳴らされ、市民らが黙とうを捧げました。
佐藤孝弘山形市長「避難生活が長期に渡る中、個人が抱える問題は細分化しており、人々の生活と心の復興に向けてきめ細やかで息の長い支援が必要になっている。多くの市民からも声がけや見守りなど温たかい支援をいただいてることに心から感謝申し上げる。
2011年3月11日に発生した東日本大震災では福島県や宮城県などから最大で合わせて1万3797人が県内に避難しました。県によりますと2月1日現在1159人が避難生活を送っています。このうち福島県からの避難者は1074人、宮城県からは80人などとなっています。11日の式典には、被災した人たちも参加し、鐘を鳴らし改めて鎮魂と復興を祈りました。
南相馬市から避難した人(山形市在住)「私は当時小3で山形の方が温かく迎えてくれた。14年前のことは年月が経つにつれて忘れられることも多くなっていると思うがどう伝承していくのかは私達被災したひとりひとりが伝えていくべき役割だと思っている」
南相馬市から参加した人「被災直後3か月間山形市にお世話になり感謝の気持ちとお礼を込めて毎年来ている。風化させないためにあった事実を隠さず伝えていくこと被災者も『こうしてほしい』と自分の考えは発信していかないといけない」
山形市の文翔館では午後7時までキャンドルに火を灯し犠牲者を追悼しました。