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豪雪地帯 月山志津温泉の積雪今シーズン初めて2メートル超えも平年の半分

2024年1月25日 17:41
豪雪地帯 月山志津温泉の積雪今シーズン初めて2メートル超えも平年の半分

24日夜からの大雪は「雪」を売りにする観光業界にとっては恵みの雪となりました。豪雪地で知られる西川町の温泉街からは今後への期待の声が上がっています。

記者リポート「県内有数の豪雪地帯月山志津温泉に来ています。先ほどから雪とともに強い風が吹き付けています。午前11時現在積雪は2メートルを超えています」

西川町の月山志津温泉にある「清水屋旅館」では、毎日2回、敷地内の記録計で積雪を測っています。
朝の数値はおよそ2メートル20センチで今シーズン初めて2メートルを超えました。
旅館によりますと温泉街はこの1週間ほど雪が降らない日が続いていましたが、ここ数日の寒波の影響で一気に積雪が増えました。
しかし、その量は平年の半分ほどに留まっているといいます。

清水屋旅館今野信秋さん「うちらはみんなスキーを商売にしているから雪が降ってもらわないと。3~4メートルくらいになってもらわないと」

こちらの旅館では25日まで泊まる予定だったスウェーデンからのスキー客の予約がキャンセルになるなど、雪が少ないことによる影響が出ています。

清水屋旅館今野信秋さん「林の中を自由に滑るスキーなので雪が少ないからうまくルートをたどって滑ってこれない。商売するにはもっと雪が多い方がいい、雪片付けは大変だけど」

記者リポート「一方、温泉街で2月に行われるイベントを前に道路の脇には雪が高く積み上げられている」

志津温泉では400年前の宿場町を雪で再現するイベント「雪旅籠の灯り」を毎年2月に行っています。
温泉街の通りには雪で作られた旅籠がずらりと並び、雪を求める観光客から人気を集めています。
ことしも2月3日から開催が予定されていますが、雪が少ないために、ほかの所から雪をかき集めて準備を行ってきました。

清水屋旅館今野信秋さん「作業は大変。いつもだったらすぐ脇から積んで簡単にできた。積雪あと1メートルくらい上がれば毎年の冬のような感じになる」

イベントの開催や月山の夏スキーなどで今後、多くの観光客が期待される志津温泉。関係者たちは適度な積雪が続くことを願っています。

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