およそ50年にわたって毎年、干支の繭玉細工を作り続けている遊佐町の95歳の女性が、ことしも、来年の干支「辰」を一つ一つ手作りしています。
長い胴体の先に、ギラリと光る両目とするどい牙。来年の干支、「辰」です。遊佐町吉出の高城繁子さんは95歳、干支の繭玉細工を作り続けおよそ50年になります。

高城繁子さん「何事もないようによい年を迎えるように悪いことは立ち去っていく」

「辰」づくりは、直径3センチほどの繭玉を複数組み合わせて胴体を作ります。胴体を緑色に塗って切り取った繭玉のカケラを付けてしっぽや角に仕立てます。ペンで金色や銀色に顔とウロコを描けば、ユニークな表情の「辰」の完成です。

高城繁子さん「来年もお願いするよと言われるとやっぱり私は誇りに思う趣味となってずっと体にくっついてなかなかやめることができません」

「辰」の繭玉細工は「交通安全」のお守り付きとケース入りの置物をあわせて300個ほど年内いっぱい制作する予定で、遊佐町の「道の駅」などで販売されています。