イノシシが家の中で大暴れ 窓ガラスを破って侵入 住民は2階に避難 山形市
イノシシの出没が相次いでいます。この週末には山形市で住宅にイノシシが侵入し、窓ガラスが割られる被害がありました。危険と隣り合わせだった当時の状況を被害にあった男性が語りました。
「いるいるいるいる!いるよ!いるいるいるいるいる!」
画面の奥に現れたのはーイノシシです。YBCの投稿ボックスに寄せられたこちらの映像、22日午後4時ごろ米沢市下小菅の民家近くで撮影されたものです。こうした中、山形市大森で21日午後10時20分ごろ、家の中にイノシシが侵入し、1階の窓ガラスなどが割られる被害が出ました。警察によりますと家には当時、家族4人がいましたが逃げてけがはありませんでした。
遠藤明さん「被害というよりイノシシが居たことがびっくりした」
ベニヤ板で塞がれた正面玄関近くの窓。イノシシはこちらの窓ガラスを破って侵入したということです。遠藤さんによりますとイノシシは家の中に侵入した後、客間や仏間を荒らしながら、居間を通って、台所に向かったとみられています。そして、イノシシは台所の壁に激突。寝室で娘とテレビを見ていた遠藤さんはその時初めて、何かが家の中にいることに気付いたといいます。
遠藤明さん「物音がして気付いた。何かなと思って、自分の部屋から出て、台所の扉を開けたら目の前にイノシシが居た」
遠藤さんはすぐさま「逃げろ」と大声で叫び、2階へ移動すると警察に通報。イノシシはまもなく外に逃げていったということです。
遠藤明さん「夜だったので見えなかったが次の日の朝見たら、窓ガラス2枚と、障子やふすまが全部壊されていて、だいぶ荒らされた」
県によりますとイノシシによる農作物被害は昨年度、速報値で6000万円余り、動物による被害額全体のおよそ17%に上っています。動物被害としてはカラスに次いで、2番目の額です。県では不用意に草むらややぶに近づかないことやイノシシを見ても刺激しないこと、鈴やラジオなど音の出るものを携帯して、被害を未然に防ぐよう呼びかけています。