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千葉県の海岸付近に赤ちゃんの遺体を遺棄するようそそのかす…起訴の男(33)「事実ではない」

2024年8月9日 18:53
千葉県の海岸付近に赤ちゃんの遺体を遺棄するようそそのかす…起訴の男(33)「事実ではない」

赤ちゃんの遺体を千葉県の海岸近くに投げ捨てたなどとして男女2人が逮捕された事件で、赤ちゃんの母親に死体を遺棄するよう指示した罪に問われている男の裁判が9日、山形地方裁判所で開かれました。男は「事実ではない」などと起訴内容を全面的に否認しました。

死体遺棄教唆の罪に問われているのは、埼玉県狭山市の職業不詳・碓井康哲被告(33)です。碓井被告はことし3月、赤ちゃんを出産したと伝えてきた母親に対し、スマートフォンのメッセージ機能などで赤ちゃんの死体を遺棄するよう伝え、千葉県の海岸付近に死体を遺棄させたとされています。

9日、山形地方裁判所で開かれた裁判で碓井被告は「そういったことは行っていない。事実ではない」と起訴内容を全面的に否認しました。

検察側は冒頭陳述で碓井被告が母親から相談を受けた際、救急車を呼ばないよう伝え、赤ちゃんの遺体を外から見えないように袋に入れることや遺棄する場所を指定していたなどと指摘しました。一方、弁護側は「碓井被告は何の連絡を受け取っておらず、指示もしていない」などとして無罪を主張しました。

次回の公判では赤ちゃんの死体を遺棄した女性の証人尋問が行われる予定です。碓井被告はこの女性に暴行しけがをさせた傷害の罪でも起訴されていて検察側は今後、余罪についても追起訴する方針です。

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