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山形市消防本部管内で建物火災での死者数が今年すでに4人 過去10年で最悪のペース

2025年2月18日 17:27
山形市消防本部管内で建物火災での死者数が今年すでに4人 過去10年で最悪のペース

18日朝早く、山形市の住宅で火事があり焼け跡から1人の遺体が見つかりました。山形市消防本部管内ではことし、建物火災ですでに4人が亡くなり死者数は過去10年で最悪のペースとなっています。

記者リポート「山形市の火災現場です。建物からは煙がもくもくと上がっています。時折、建物の骨組みが見えるが、黒く焦げています」

警察と消防によりますと、午前5時半前、山形市吉原3丁目の無職・三浦謙一さん(69)の住宅が燃えていると近所の人から110番通報がありました。

近所の人「炎が1階台所の窓から出ていた」「さっき崩れたが2階からも火が出ていた」

火はおよそ3時間後に消し止められましたが、この火事で住宅1棟が全焼し、焼け跡から身元不明の男性1人の遺体が見つかりました。警察は、遺体は連絡の取れない三浦さんとみて、身元の特定を進めています。

この家は三浦さん夫婦と息子2人の4人暮らしで、出火当時、家には夫婦がいましたが、妻は逃げて無事でした。息子2人は当時、不在だったということです。警察と消防は午前10時から実況見分を行いましたが、出火原因の特定には至りませんでした。

県内では16日、山辺町の板金店が焼ける火事があり、焼け跡から1人の遺体が見つかるなど、ことし、死亡火災が相次いでいます。
山形市消防本部によりますと、管内の山形市・中山町、山辺町ではことしに入り18日までの間に建物火災があわせて6件発生し、4人が亡くなっていて、死者数は過去10年で最悪のペースだということです。

山形市消防本部予防課・村田賢一さん「過去10年間の統計を見てもことしは過去最悪のペースで4人が亡くなっている。山形は雪国なので、どうしても暖房器具からの出火が増える傾向にある。これからも寒い時期が続くので、注意して使用してほしい」

山形市消防本部では火事による死亡の原因として、住宅用火災警報器が設置されていないことによる逃げ遅れや現場から逃げた後に消火などのために再び建物内に戻ることなどを挙げ、注意や対策の実施を呼びかけています。

最終更新日:2025年2月18日 20:18
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