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【山形・大雨被害】 鮭川村のナメコ栽培が浸水被害 機械の故障と断水でさらに拡大か

2024年7月29日 18:30
【山形・大雨被害】 鮭川村のナメコ栽培が浸水被害 機械の故障と断水でさらに拡大か

7月25日からの大雨で山形県鮭川村では川が氾濫し、村のあちらこちらで被害が相次ぎました。中継です。山川麻衣子アナウンサーです。

鮭川村中渡地区です。25日からの大雨で、向こうを流れる曲川という川の水があふれ、この畑が水に覆われました。あのネットの高さまで、浸かりました。こちらのナメコを栽培している工場の中まで水が入ったということです。
熊谷ナメコ生産所の熊谷よしゆきさんです。
ナメコは通常おがくずなどを入れたビンでこのように栽培するのですが、これがたくさん工場のなかに並んでいます。
25日からの大雨で、およそ1メートル50センチの高さまで水が来たので、ビンが流されてしまったということです。
翌日の26日午前中に工場に見に来たところ、写真のような状態になっていたということです。被害が量でいうとおよそ10トン、金額にして100万円相当に上るそうです。
鮭川村では8割以上の世帯で断水が続いていて、ここ中渡地区も断水が続いています。
そのため泥をかきだしたいのですが、なかなか、その作業も進まなかったといいます。
親戚から井戸水を日に4回運んでいただいて、ここまでこぎつけました。
水はナメコの栽培にも非常に重要なんです。
朝と夕方に水をかけて乾燥しないように散水しないといけないのですが、それもできない状態。
さらに、1番大きなダメージは機械が壊れてしまったこと。中でも12度から15度に保つクーラーが稼働しなくなってしまいました。ほとんど外と同じ気温になってしまっています。今出ているナメコが、規格外になってしまい商品にならなくなってしまいます。直接被害を受けたのは全体の2割ですが、水が使えない、クーラーが動かないため、さらに被害が大きくなってしまうといいます。
いま、なにを1番求めていることは水道の早急な復旧と、経済的な支援だということです。

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