官製談合・贈収賄で有罪の前町長らを提訴 約228万円の損害賠償求める 山梨・富士川町
富士川町発注の公共事業の入札を巡る官製談合・贈収賄事件で不当に高額な費用を支払うことになったなどとして、町は21日までに志村学前町長らを相手取り、約228万円の損害賠償を求める訴えを甲府地裁に起こしました。
事件は志村前町長が町発注の学校給食センターの指名競争入札で、甲府市の設計業者に便宜を図った見返りに計300万円を受け取ったもので、志村前町長と設計業者の男性の有罪判決が確定しています。
訴えによりますと、志村前町長は2018年~21年に町が発注した学校給食センターに係る指名競争入札や随意契約など5件で、参加業者を入れ替えるよう指示したり、入札予定価格を漏らしたりしていました。その結果、落札価格がほかの入札価格の平均より高額となるなど損害をこうむったとして、町は前町長や業者の男性らに約228万円の支払いを求めています。
富士川町の望月利樹町長は「裁判を通じて、町民の正当な財産を守りたい」としています。
第1回口頭弁論は12月17日に開かれます。