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「消えかけ白線の点検・補修を」道路標示の重要性を呼びかけ 道路管理者対象の講習会 山梨県

2024年9月3日 21:02
「消えかけ白線の点検・補修を」道路標示の重要性を呼びかけ 道路管理者対象の講習会 山梨県

 自動運転を見据えた技術革新が進む中、重要性を増しているのが普段道路で目にしている白線などの道路標示です。そんな道路標示の重要性を呼びかける、道路管理者などを対象にした講習会が3日、県内で初めて開かれました。

 甲府市中心部の道路です。よく見ると、走行車線と追い越し車線の境を示す白線が見えづらくなっています。

楠間記者
「多くのドライバーが利用する甲府市内の平和通りにあるこちらの区画線。ほとんど消えかかっていますが実はこの区画線が自動運転実現に向け重要となっているんです」 

 こうした中、3日は県内の道路管理者を対象にした初めての講習会が甲府市で開かれました。全国道路標識・標示業協会の山梨県協会が主催し、道路を管理する自治体の関係者ら約70人が参加しました。
 
 講習会では区画線などの道路表示が摩擦で60%以上消えていると、車載カメラが検知せず運転支援機能が作動しづらくなるという研究結果が示されました。

 また、県道の区画線の約3750キロのうち4分の1にあたる937.5キロで、今すぐ引き直しの必要があるといい、道路管理者に対して点検や補修作業の重要性を呼びかけました。

全国道路標識・標示業協会 山梨県協会 浅川貴 会長
「区画線は安全のために重要なもので、管理の基準をしっかり把握して、こまめに塗り替えしていくことが一番大切」
 
 協会によりますと、道路管理者の多くが道路標示の状況を目視で判断しているのが現状で、今後は試験的に始まっているAIカメラの導入などを進めていきたいとしています。

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