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【同僚女性遺棄】逮捕から1週間 遺体に浮かぶ「殺意」 “つきまとい”相談に不満か 接触後の短時間に何が? 山梨県

2024年5月9日 19:03
【同僚女性遺棄】逮捕から1週間 遺体に浮かぶ「殺意」 “つきまとい”相談に不満か 接触後の短時間に何が? 山梨県

同僚女性の遺体を河川敷に遺棄したとして甲府市の団体職員の男が逮捕されてから9日で1週間、事件の経緯を振り返るとともに今後の捜査のポイントなどについて楠間記者の解説です。

【事件の概要】
死体遺棄の疑いで逮捕されたのは甲府市に住む県農業信用基金協会職員、小棹将太容疑者(35)で4月30日ごろ、同じ職場で働く甲府市の女性(40)の遺体を身延町大城の湯沢川河川敷に遺棄した疑いが持たれています。

【小棹容疑者 30日の足取り】
4月30日午後7~8時ごろ、職場の出入り口で、1人で残業していた女性の仕事終わりを待ち伏せていたことが分かっています。午後9時ごろには職場近くのコンビニに女性の車を運転して現れ、駐車場に車を乗り捨て職場の方向へ立ち去りました。その後、自身が所属する南アルプス市青年会議所に立ち寄り、防災用品の備蓄場所から女性の遺体を包んでいた寝袋を持ち出しました。日付けが1日に変わる少し前、職場から約40キロ離れた遺棄現場の近くの道路で、防犯カメラが小棹容疑者のものとみられる車を捉えていました。この付近は交通量が少なく、30日夕方から翌朝にかけて防犯カメラの場所と遺棄現場を往復したのは、この車1台だけでした。警察は女性を待ち伏せてから女性の車をコンビニに放置するまでの時間が1~2時間と短いことから、女性が小棹容疑者と接触後まもなくトラブルに巻き込まれたとみています。

【女性への“つきまとい行為”】
捜査関係者などによりますと、小棹容疑者は警察の調べに「女性に好意があった」ことをほのめかしています。一方、女性は4月下旬に「つきまとわれている」として小棹容疑者のことを職場に相談していました。そして、女性が待ち伏せされた30日当日には、小棹容疑者が上司から女性への“つきまとい行為”をとがめられていたことが分かっています。警察の調べに小棹容疑者は「女性と2人で話そうとしたが、断られた」などと供述していて、警察は小棹容疑者の一連の行動の背景に、女性が“つきまとい行為”を職場に相談したことなどへの不満があったとみて調べています。

【今後の捜査は?】
捜査関係者への取材では、女性の遺体には複数カ所に殴られたような痕があり、さらに首には両手で首を絞められたような痕もありました。そして司法解剖の結果、女性の死因は窒息死だったことも分かっています。こうした遺体の状況から、警察は女性への暴行に「殺意」がうかがえるとの疑いを強めています。最後に女性への接触が確認されている小棹容疑者が女性が死亡した経緯についても事情を知っているとみて、警察は殺人容疑での立件を視野に捜査を進める方針です。

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