町の財政が危機的な状況として、「財政非常事態宣言」を出した市川三郷町で17日、住民説明会が行われました。

町民からは財政運営に対する批判や改革への協力などさまざまな意見が出ました。

市川三郷町で行われた住民説明会では、会場に入りきれないほどの町民約100人が訪れました。

市川三郷町 遠藤浩町長
「このまま改革なく推移した場合、7年後には財政破綻となる状況が予測されている」

市川三郷町は9月19日、町の財政が危機的な状況として財政非常事態宣言を発表し2025年度までに抜本的な行財政改革を行う方針を打ち出しました。

説明会では、遠藤浩町長が町の財政状況について説明すると、住民からはこれまでの財政運営の批判や財政改革による教育費などの削減を懸念する声が上がりました。

参加した住民
「何もしてこなかったから、こうなってしまったと理解している。進捗が分かるようにしていただきたい」
「これまでなにをやってきたのか。もっと早く状況を回避できたのではないか」

町の担当者は、住民サービスに使える経費は町の経費全体の1.8％に留まっていると説明し、2025年度末には5％以上にする数値目標を示しました。

市川三郷町 遠藤浩町長
「町一丸となって難局を突破していきたい」

町は年内に廃止するべき公共施設の選定を行うアクションプランを策定し、年明けに住民に進捗状況を説明する機会を設ける考えです。

説明会は18日と20日にも行われます。