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母親殺害の罪に問われた58歳男性に無罪判決「心神喪失、否定しきれず」甲府地裁 山梨

2025年3月14日 14:12
母親殺害の罪に問われた58歳男性に無罪判決「心神喪失、否定しきれず」甲府地裁 山梨

 3年前、富士吉田市の住宅で母親を殺害した罪に問われている58歳の男性の裁判員裁判で、甲府地裁は14日、「心神喪失状態だった可能性を否定しきれない」として、無罪判決を言い渡しました。

 無罪を言い渡されたのは富士吉田市の58歳の男性です。
 
 起訴状などによりますと、男性は2022年12月、富士吉田市内の実家で当時84歳だった母親の胸や首を刃渡り約20.5センチの包丁で複数回刺すなどして殺害したとされ、裁判でも起訴内容を認めていました。

 今回の裁判では男性の刑事責任能力の有無が争点となり、検察側は「アルコールにより認知機能が低下していたが、心神耗弱状態に留まる」と指摘して懲役8年を求刑した一方、弁護側は「母親を殺害した理由を覚えていないなど、犯行時は心神喪失状態だった」などと主張し、無罪を求めていました。

 判決で甲府地裁は「もうろうとした意識の中で犯行を決意した可能性が残る以上、男性が心神喪失状態だった可能性を否定しきれない」と指摘し、無罪判決を言い渡しました。

最終更新日:2025年3月14日 17:06
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