国際電話番号を利用した詐欺電話が増加しているとして、県警は国際電話の利用をあらかじめ停止するよう呼びかけています。

　県警によりますと、県内で今年7月末までに確認された不審電話は1281件に上り、すでに去年1年間を上回りました。

　不審電話の中でも目立つのが国際電話番号を利用するケースです。

県警生活安全企画課 内藤伸治 課長補佐
「もともと『050』から始まるIP電話を犯人たちはよく使っていたが、その対策を国と警察が強めたことで今度はIP電話に代わる電話として国際電話番号を使うようになった」

　こちらは国際電話番号からかかってきた不審電話を月別に表したグラフです。

　今年はいずれの月も去年の件数を大幅に上回っていますが、固定電話にかかってきた不審電話の半数以上が国際電話番号でかけられているということです。

　こうした状況を受け、県警は国際電話を利用する予定のない県民に対し、あらかじめ国際電話の利用を停止するよう呼びかけることにしました。

　各警察署に専用の申込用紙と封筒が用意されていて、必要事項を記入し警察署に提出することで無料で申し込めるということです。

県警生活安全企画課 内藤伸治 課長補佐
「名前と住所、電話番号を書いて３つの『レ点』を押すだけと、本当に簡単な申し込みになっているのでぜひ申し込んでください」

　県警はこのほか、電話の音声を自動で録音する機器の取り付けるなど、被害に遭わない対策を進めてほしいとしています。